「サイドカーに犬」で第92回文学界新人賞、
「猛スピードで母は」で第126回芥川賞を受賞している。
たった400円で大変お得な本です^−^
「サイドカーに犬」
お母さんが出て行き、
その代わりに若い女・洋子さんが晩御飯を作るようになった夏休みの日常を
小学生の女の子の立場から描いたお話。
「猛スピードで母は」
母と2人の生活を小学生の男の子の立場から描いたお話。
両方に共通しているのは、
「お父さん」がほとんど描かれていないのと
子どもの視点から描かれていること。
そして「サイドカー・・・」に出てくる若い女性洋子さんと、
「猛スピード・・・」の母は
どちらも淡々としていて若々しくて強くて瑞々しい。
どちらの女性も、「子どもを庇護する大人」という感じはまるでなく、
なんていうか、とらえどころがない女性なのだ^−^;;
だからかな、最後までこの女性2人によってストーリーが引っ張られていく。
語り部である子どもも、どこか大人で、でもお母さんを愛していて、愛されたくて、
その気持ちの葛藤が淡々とした文体の中によく現れている。
語り口としてはあっさりしているので、
それこそ「猛スピード」で読破できるんだけど、
2回目はまた違った味わいが楽しめるんでしゃないかと思います^−^
ちなみに私はあっっっという間に読み終わってしまい、
芥川賞の味わいがわかりませんでした(−−)
また読んでみようっと。
それから
文体から察すれば作者の長嶋さんは女性だと思っていたのですが、男性なのね!
びっくりしました^−^
猛スピードで母は
著者名:長嶋有(著)
出版社:文芸春秋
出版年:2005.02
ISBN :9784167693015

