2006年12月05日

久世光彦 「卑弥呼」

タイトルは「卑弥呼」。
でも邪馬台国の女王の話ではない。
実はこれ・・・・。
女性器の新しい呼び名として採用されようとする名前なのです^−^;;


主人公はカオルという彼氏を持つ明るい女性ユウコ。
ある出版社に勤めている。(たしか21,2歳だったはず)
二人は普通の仲良いカップルなのだが、問題が1つ。
どうしても“アレ”ができないのだ。
二人とも経験がないわけではないのに原因は何かとぼんやり考えつつ、
ユウコは出版社で
「隠語でしか呼ばれない女性器に、明るくてステキな名前をつけよう!」と企画。
ひょんなことからカオルのおばあちゃんと仲良くなり、
色々なことを経験しながら、周りの人との関係や自分を見つめなおす、というお話。


ストーリーをざっと読んだだけでも、ちょっとおかしな作品みたいでしょ?^−^
タイトルの卑弥呼と作品の内容のギャップは大きいし、
なんと卑弥呼のネーミングの理由も・・・・だし(笑)

これがですねえ、すっごくおもしろかったです!
文庫版でも600ページという長編なんだけど、
すらすら〜っと読めちゃう。

なんたって主人公のユウコちゃんが魅力的。
明るくて元気で、芯が1本通った若者。
色々なことを考え、感じ、自分の周りを彩り豊かにしていける女の子。

そして彼氏のカオルくん。
こちらはのんびり屋さんでマイペース。
ユウコちゃんとは対照的だけど、お似合いのカップルなのです。
でもなぜか、できません^−^;;

あとカオルのおばあちゃん。
気難しいけど、なぜかユウコと気が合い、
色々な文学の知識をユウコに与えていく。
こちらもまたハイカラで魅力あるおばあちゃん。

この3人がそれぞれに魅力を放っているので、
読んでいて飽きないし、おばあちゃんの知識はためになるし、
「できない」謎も知りたいし、偉大な企画の行方も気になるし・・・
で、すらーっと読めました。
だいたい、主人公に共感できると、好きな作品になっちゃいますよね〜。





卑弥呼

著者名:久世光彦(著)
出版社:新潮社
出版年:2000.06
ISBN :4101456267

posted by izura at 13:23| Comment(0) | TrackBack(0) | 作者−か行
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