2006年10月06日

清水義範 「永遠のジャック&ベティ」

清水作品の中でもお気に入りの一冊となっているのが、
この「永遠のジャック&ベティ」。
短編集です。


内容は

永遠のジャック&ベティ
ワープロ爺さん
冴子
インパクトの瞬間
四畳半調理の拘泥
ナサニエルとフローレッタ
大江戸花見侍
栄光の一日



どれも読んでて「ぷっ」と噴き出したくなるおもしろさ( ̄m ̄)
どれも読んでて「わかるー!」と同調したくなる絶妙さ。
内容的にはちょっと昔のことのように感じるものもあるけど、
大人ならかなり楽しめると思う。


私が一番気にいっているのは、表題作「永遠のジャック&ベティ」。

中学校の英語の教科書、不自然な会話だなあと思ったことはありませんか?
「私はベティです。あなたはジャックですか。」
「はい、ボクはジャックです。」
「あなたは昼食に何を食べますか」
「私はサンドイッチたちを食べます」
など。ばか丁寧というか、そんな会話が教科書上で繰り広げられている。


そこに目をつけたのが清水さん。
模倣を題材にして作品を作り上げていく彼お得意のパスティーシュで
話をつくりあげてしまった。
教科書上のジャックとベティが数十年の時を経て再会し、
言語中枢が麻痺して中学生の言語能力レベルに下がってしまい、
会話したといたら・・・という設定になっている。


もう一つお気に入りは「ワープロ爺さん」。
ワープロを買ったばかりのお爺さんが、悪戦苦闘する様を描いている。
誰にでも覚えがあるでしょう。コンピュータの誤変換。
それを題材にして物語ができあがってるんだけど、これまた絶妙!

「どうも変な児がでる。幹事にならん名。」といった具合になっちゃうので、
だんだんイライラしていく爺さんの姿がおちゃめでおもしろい^−^



永遠のジャック&ベティ

著者名:清水義範(著)
出版社:講談社
出版年:1991.09
ISBN :4061849840

posted by izura at 09:14| Comment(2) | TrackBack(0) | 作者−さ行
この記事へのコメント
始めまして。しょっつなから来ましたトーテムと申します。
これすごく懐かしいです。
高校生の時、同級生に貸してもらって読みました。
教科書の会話ってまるでマネキン同士が話してるような、かなり不自然なやりとりですもんね。
当時も面白いなと思って読んだけど、オトナな会話も多かったような・・・?かなり昔の話なので記憶がアイマイモコ。多分大人になった今のほうが楽しめるかなと思います。
Posted by トーテム at 2006年10月06日 18:08
>トーテムさん
コメントありがとうございます^−^
そうそう、結構大人な会話を
小学生みたいな拙さで話す様子がおもしろいんですよね。
私も15年ぶりくらいに読み直しましたが、
けっこう楽しめましたよ♪
Posted by izura@管理人 at 2006年10月07日 00:04
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