みんなどこかドライで、どこか無気力で。
人を好きになるとか、誰かと寝るとか、友情とか、
そういうことも取るに足りないことのように思えてくる。
特に主人公はつかみどころがない。
でもつかみどころがないところが周囲の人々の心をつかみ、
みんな吸い寄せられるように彼との関係を作っているようだ。
こうして淡々と主人公29歳の夏は過ぎていく。
ところで、どの作品でもそうなのだが、村上春樹さんの発想力には脱帽する。
「離婚した女の人とこれまでに話したことある?」
「いいえ、でも神経痛の牛には会ったことがある」
「ねえ、女って一体何を食って生きてるんだと思う?」
「靴の底」
といった感じ。
彼の作品を読むときはこんな春樹ワールドにどっぷりつかってしまう。
この作品の舞台は1970年代。
70,80年代をよく知る人は、
私なんかよりずっと深くこの作品を感じることができるのかなーと
ちょっぴりうらやましくなってしまう。
うーん、こういう作品は感想を書きづらいなあ・・・(−−)
でもこういう世界はなかなか村上春樹以外では味わえないものだと思う。
風の歌を聴け
著者名:村上春樹(著)
出版社:講談社
出版年:1982.07
ISBN :4061317776


『風の歌を聴け』の登場人物、みなさんドライでしたね。
そして淡々と静かに進んでいく世界。
モノクロ映画を見ているような、そんなイメージをこの本から受けました。
読み終わりは何だか、やるせなかった……。
コメントありがとうございます^−^
モノクロ映画!確かにそんな感じです。
不思議な世界ながらもはまってしまいます、春樹ワールド。