このタイトルでしょ。
しかも作者は乙一さんでしょ。
もうどんな話かは決定だと思うでしょ。
彼の作品「GOTH」を読んだことあるけど、
最後はぞぞーっとして終わったんですよ。
だからそういうジャンルの話だと思って、
好きなジャンルじゃないけど、まあいいかと思って読んだわけです。
目に光を失った女性ミチルと、同僚を殺した罪で追われるアキヒロ。
この二人がひょんなことで知り合い、奇妙な同居生活を送ることに・・・
というストーリー。
前半は、突っ込みながら読んだ。
なかなか二人の接点が登場しない。
しかもミチルは、アキヒロが近くに潜んでいるのに気づかない。
いくら目が見えなくても、気配すら感じないのか?
と不思議でしょうがなかった。
100ページ読んで、「えー、こんなだらだらした調子で終わるわけ?」と
半ば機械的にページをめくってた。
でも、後半。
やられましたよ、私。
「お、いよいよ接点登場か?」と思ったあたりから、
どんどん展開がリズム良くなり、
二人の気持ちもどんどん変化し、
最後はびっくりのクライマックス。
前半のまったり感は、すべて後半のためにあったんですね〜
人と交わって傷つくなら、最初から交わらなければいい。
最初から人と関わらなければいい。
そんなこと、誰でも思ったことはあるんじゃないかな。
特に、自分の気持ちが伝わらないとき、
ひどく裏切られたときなんか、
親しい人なんて作らないほうがずっと気楽、なんて
思ったこともある。
でも、そんなことできやしない。
人と関わらずに幸せを感じることなんてできない。
傷ついてもぶつかっていって、その中で人の温かさや自分の思いに気づくことが、
自分をどれだけ優しい気持ちにさせ、自分を癒すことか。
ミチルとアキヒロがどんなラストを迎えるのか、
ぜひ読んでいただきたい作品です。
しかも、ラストの展開は予想だにしなかった展開になっていき、
1冊で2度おいしい、2種類のジャンルを楽しめる作品になっています。
それにしても、
乙一さんって、こんな作品書けるんだあ。
この人の引出しの多さにも脱帽。
もっと彼の作品も読んでみたいです^−^
暗いところで待ち合わせ
著者名:乙一(著)
出版社:幻冬舎
出版年:2002.04
ISBN :9784344402140

