2006年12月18日

FUGA FUGA Lab.編 「ブッシュ妄言録」

文字通り、アメリカ大統領J.ブッシュの妄言・迷言の数々を連ねた本。
サイトでも同様のものがあり、
そちらは以前友達と一緒に見て腹を抱えて笑った記憶があるけど、
内容はすっかり忘れてしまったので、本の方を読んでみた。



いやあ、抱腹絶倒ですね〜。

例を挙げると、

「母はよく私のことを『いたずらW』と呼んでいました。
言葉にはしませんでしたが。」
(いや、言葉にしてるじゃん)

「失言が多い」という批判に対し、
「完璧な俳句のリズムで話しています。」
(俳句を誤解してるのか、日本をバカにしてるのか?)

深刻化するドラッグ問題に対し、
「過去に犯したかもしれないし、
犯さなかったかもしれない間違いから色々と学びました。」
(ドラッグ経験者であることを告白したことに気づいて、
慌てて後半でフォロー?)


などなど。


まあ中には「そのくらいの言い間違いは許してあげてよ〜」というものもあったけど、
(ブッシュは、複数形の主語にisをよくつけちゃうみたいです)
とにかくこの人の語彙のなさと地理関係の無知と
人覚えの悪さはすさまじいことがわかる。

だって、世界一の大国の大統領が、
「ウェールズって何州?」って聞いてるんですよ?
スペイン大領領の名前を言えないんですよ?
ティモール人を「ティモリアン」、コソボ人を「コソビアン」と呼んじゃうなど、
造語だらけですよ?


一つ一つの妄言のおかしさは、「ぷっ ̄m ̄」程度だけど、
これが連続で来られると、
だんだん言いようもないおかしさがふつふつと湧き上がってきた。


余談ですが。
この本を図書館で読んでいた私の前には、
おじさんが一人座っていらっしゃった。
こんな公の場所で笑っては、ただのおかしな人間になってしまう!
と思った私は笑いをこらえるのとごまかすので必死。

「ふっ」と噴き出すのを、咳き込みでカバーし、
口元がゆがむのをハンカチでカバーした。

そのうち、おなかのあたりが震えだし、笑いが止まらなくなってきた ̄□ ̄
そしたらいつの間にか涙がポロポロ・・・・
きっとおっちゃんの目には、
体を震わせ、口元を覆い、涙が流れるのを
必死でこらえている私に写ったに違いない。

しかも、読んでる本は「ブッシュ妄言録」。

「・・・・そんな本が悲しくてたまらないのか?」と思われたかなあ・・・


いつまでも日本を巻き込んでイラク駐留をやめないブッシュ。
日本の首相を意のままに操り、アメリカ国債を買わせようとしているブッシュ。
そんなブッシュにイライラしたら、ぜひこの本を読んでみてくださいな。

少しだけ許せる気分になります♪
いや、ますます許せなくなるかな?^−^;;




ブッシュ妄言録

著者名:ブッシュ(著)
フガフガ・ラボ(編集)
村井理子(訳)
出版社:ぺんぎん書房
出版年:2003.02
ISBN :4901978020

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2006年12月11日

フランドル美術紀行(旅名人ブックス)

結構好きです、旅名人ブックスシリーズ。
買い揃えるにはちと高い(1800円)けど、
すぐにでも行ってみたくなるような写真がずらり。
文章と写真が半々くらいの構成なんだけど、
私はもっぱら写真を見るために手に取る。


このシリーズの中で今のところ一番のお気に入りが「フランドル美術紀行」!
フランドル地方とは、今で言えば、ベルギー中部から北部にかけて。
都市では、ベルギーの首都ブリュッセルを初め、
アントワープ、ゲント、ブルージュなどがこの地方に入る。
「フランダースの犬」を思い浮かべた人は大正解!
あの少年は、アントワープの教会で、
ルーベンスの絵に見守られて死んでいくんだよね。
あの地域です^−^


ここの地域がすっごい美しいのです(≧▽≦)
この地域の中世ヨーロッパ風チックな街並みが、この本にぎゅぎゅっと凝縮。
これだけステキな街をこれだけステキに撮れている写真が
こーんなに載ってるのは、圧巻です。


ところで、フランドルの美術といえば、
私にとってはルーベンス!
ルーベンスの絵画で埋め尽くされている教会がベルギーにあったりして、
ルーベンスファンにはたまらない地域なのです。
そのほか、ブリューゲル、ファン・ダイク、マグリットなど、
そうそうたる顔ぶれの画家たちの絵が紹介されています。
あ、ちなみに、あまり美術館内部の絵は多く載っていません^−^;;
写っていても、良くは撮れていないです。
美術館の外観はきれいに写ってるけど。


この本の中でよく撮れているのは、各都市の市庁舎。
日本の真四角い建物とは比べ物にならず。
築500年の市庁舎も珍しくなく、
重厚な雰囲気をもって、広場に面してどーんと立っている。


日本と決定的に違うところは、
石造建築がほとんであること。
地震が圧倒的に少なく、火事でも焼けないので、
昔の姿をそのままとどめている建物が多い。
そう考えると、奈良の法隆寺なんて、世界の奇跡ですよ・・・^−^;;


それと、市庁舎が街のシンボル的役割を果たしていること。
だから造りも凝っている。
ただのお役所ではないわけです。
やっぱりすごいぞヨーロッパ(≧▽≦)ノ


旅名人ブックスシリーズは世界各地のものがあるし、
図書館に置いてあるところが多いので、
興味のある地域の本をぜひ手にとって見てください^−^


フランドル美術紀行

著者名:谷克二(著)
武田和秀(写真)
旅名人編集部(編集)
出版社:日経BP社
出版年:2003.04
ISBN :4822222144

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2006年12月05日

久世光彦 「卑弥呼」

タイトルは「卑弥呼」。
でも邪馬台国の女王の話ではない。
実はこれ・・・・。
女性器の新しい呼び名として採用されようとする名前なのです^−^;;


主人公はカオルという彼氏を持つ明るい女性ユウコ。
ある出版社に勤めている。(たしか21,2歳だったはず)
二人は普通の仲良いカップルなのだが、問題が1つ。
どうしても“アレ”ができないのだ。
二人とも経験がないわけではないのに原因は何かとぼんやり考えつつ、
ユウコは出版社で
「隠語でしか呼ばれない女性器に、明るくてステキな名前をつけよう!」と企画。
ひょんなことからカオルのおばあちゃんと仲良くなり、
色々なことを経験しながら、周りの人との関係や自分を見つめなおす、というお話。


ストーリーをざっと読んだだけでも、ちょっとおかしな作品みたいでしょ?^−^
タイトルの卑弥呼と作品の内容のギャップは大きいし、
なんと卑弥呼のネーミングの理由も・・・・だし(笑)

これがですねえ、すっごくおもしろかったです!
文庫版でも600ページという長編なんだけど、
すらすら〜っと読めちゃう。

なんたって主人公のユウコちゃんが魅力的。
明るくて元気で、芯が1本通った若者。
色々なことを考え、感じ、自分の周りを彩り豊かにしていける女の子。

そして彼氏のカオルくん。
こちらはのんびり屋さんでマイペース。
ユウコちゃんとは対照的だけど、お似合いのカップルなのです。
でもなぜか、できません^−^;;

あとカオルのおばあちゃん。
気難しいけど、なぜかユウコと気が合い、
色々な文学の知識をユウコに与えていく。
こちらもまたハイカラで魅力あるおばあちゃん。

この3人がそれぞれに魅力を放っているので、
読んでいて飽きないし、おばあちゃんの知識はためになるし、
「できない」謎も知りたいし、偉大な企画の行方も気になるし・・・
で、すらーっと読めました。
だいたい、主人公に共感できると、好きな作品になっちゃいますよね〜。





卑弥呼

著者名:久世光彦(著)
出版社:新潮社
出版年:2000.06
ISBN :4101456267

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2006年12月02日

横山秀夫 「顔−FACE−」

主人公は婦人警官(もうこう呼ばないんだっけ?)平野瑞穂。
かつては鑑識課で、犯人の似顔絵を描く「似顔絵警察官」だった彼女だが、
ある失敗を犯し、警察の体裁という名の下にその職をはずされる。
そんな彼女が色々な事件にかかわり、さまざまな人たちに触れながら、
警察官として人間として一歩一歩成長していく・・・というストーリー。



内容は、

プロローグ
魔女狩り
決別の春
疑惑のデッサン
共犯者
心の銃口
エピローグ

すべて彼女が主人公で、一事件ごとに完結する構成になっている。



警察の内部についてかなり踏み込んで書いているので、
全体的には重くて堅い印象があるんだけど、
横山さんの話には必ずドラマチックで人間くさい伏線が隠されている。
だから好きなのです、横山さん♪


絶望的な状況になっても、救いようのない事態が発生しても、
横山さんは最後に何かしらの形で救ってくれる。
だからどんなラストでも、後味が良いの。

今回の作品で警察の内部を描いている根底にあるのは、男社会。
「だから女なんていらねえんだ」と堂々と言ってしまう周囲に囲まれて
「女」である瑞穂は仕事をしている。

いつも危険と責任感に直面している世界。
時には権力や腕力も必要なときも出てくるだろう。
そんな世界で女性はどんな役割を果たしていくのだろうか。
考えたことがなかっただけに、
瑞穂の奮闘ぶりにあれこれ思いをめぐらせてしまった。

瑞穂さんは大変清々しい女性です。
気持ちがまっすぐなだけに、人一倍傷つくのかな。
作者の横山さんは女性よりは男性の心理を書くのが上手だと思うけど、
今回の瑞穂さんはなかなかがんばっていらっしゃいます^−^


私の一番のお気に入りは、「疑惑のデッサン」。
瑞穂の後任として似顔絵警察官に入った後輩が、
またもや瑞穂と同じ屈辱を味わせられようとしている。
それを止めようとする瑞穂のひたむきさが、一番光ってると思う。

ミステリーと人間ドラマが両方味わえます♪



著者名:横山秀夫(著)
出版社:徳間書店
出版年:2002.10
ISBN :4198615861

posted by izura at 22:52| Comment(2) | TrackBack(1) | 作者−や行